徹底検証比較 選ぶならどっち?
万能なAbisko Friluft 35か!堅牢なKaipak 38か!
暑さが徐々に和らぎつつ、秋の気配を感じている方もいるのではないでしょうか (特に山好きの方!)。
登山のオータムシーズン到来ですね。今回は、秋の登山にちょうどいいFjallravenでお馴染みの
Abisko Friluft 35とKaipak38をピックアップ。どちらも使い勝手がいいミドルサイズです。
各々いったいどんな特徴があるのでしょうか。わかりやすく細分的に比較してみました。
フロントは概ね同一なフォルム
まずはフロント面から見てみましょう。
容量は似るども、どちらもスペック(高さ : 65cm x 幅 : 32cm x 奥行 : 27cm)は全く同じ。
フロントに違いがあまり見あたりません。
どちらもフロントにはメインコンパートメントとは別にフロントポケットが設けられています。
雨蓋(リッド)も同じ感じですが、ただし、Kaipak38にはジッパー部分に雨避けカバーが設けられています。
背面はかなり個性派!
背面を見てみましょう。それぞれ特徴的で異なります。Abisko Friluft 35はメッシュフレームを採用しており、
蒸れにくく、熱がこもりにくいので、通気性に長けています。一方、Kaipak 38背面はソフトなパッド。
背中と密着してきるため熱がこもりやすいものの、密着しているが故に、重心移動による揺れの影響が少なそう感じられます。
ショルダーハーネスはどちらも厚手のメッシュ素材で、長さのアジャストが可能。
快適な背負い心地が得られます。ヒップベルトはAbisko Friluft 35の方が薄い仕様になっており、通気性を考慮しています。
続いて、コンパートメントとポケットを比較してみます。雨蓋にはどちらも表と裏にとポケットを備えています。
フロント面のポケットどちらも1つ。大きさも概ね同等で、大きく開くのでアクセスしやすいです。
Abisko Friluft 35はフロントからアクセスができるだけでなく、大きく開く仕様で、
どちらもサイドポケットにはドローコードを備えており、開口部を絞れます。
Abisko Friluft 35は耐久性の高いG-1000 Eco、底側は防水性に優れた500Dナイロンを採用しています。
Kaipak 38はG-1000 HeavyDuty Eco S採用しており、強靭な強度を誇ります。
Abisko Friluft 35(容量35L・重さ1550g)、Kaipak 38 (容量38L・重さ1600g)、
重さは50gの差でほぼ変わりません。
(わかりにくい方は、お肉屋さんで売っているお肉を想像してみてください。)
メインへのアプローチはKaipak 38はトップからのみ。一方、Abisko Friluft 35のメインがフロントから
フルオープンできる革新的なアクセスを備えています。
ですが、ジッパーとベルクロで閉じられているため、万が一の故障時等に不安がないとは言い切れません。
Abisko Friluft 35は通気性を考慮したメッシュフレームを採用。高温多湿なフィールドで活躍してくれます。
とはいえ、メインと分離されたメッシュフレームを採用しているため、身体にかかる荷重加減に慣れが必要です。
一方、Kaipak 38は背中とバックパックが密着しているゆえに通気性は劣りますが、荷重のかかり方がとてもシンプルです。
端的にまとめると、機能性と通気性を求めるならAbisko Friluft 35。
堅牢かつシンプル構造を求めるならKaipak 38といったところでしょう。
秋の登山シーズン。バックパックの買い替えを考えている方の一助になれば幸いです。